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PBL(現実問題に基づいた学習) | 学生が主体的に学ぶ授業づくり研究会
「学生が主体的に学ぶ授業づくり研究会(通称 学び研)」は、
国立富山高等専門学校の教職員を中心に活動する有志の会です。
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PBL(現実問題に基づいた学習)

PBL(Problem-based Learning)という言葉は、ずいぶん目にするようになってきました。しかし、あらためて「PBLとは?」と問いかけると、明確な返答は得られず、PBLという言葉だけが一人歩きしているような印象を受けます。学生が自由に学ぶ学習活動? 課題解決型の学習? 創造性を育てる学習? 自由課題の探究活動? このように講義以外の授業であるだけで安易に「PBL」が冠されていることが多いため、PBL本来の魅力が霞んでしまっています。とても残念なことです。
 PBLの最大の魅力は、“主体的な学びを支援する学習方法”であり、“学び方を学ぶ学習方法”だということです。<そして、テーマや授業の組み立て方によっては、創造性や課題解決スキルなどを育成する可能性もあります。しかし、最もPBLを特徴づける「主体的な学び」が引き起こされ「自ら学び続ける楽しさやコツ」が身につくようにPBLを導入しなければ、とてももったいないと思います。PBLを正しく理解し導入することによって、今、学生たちに最も必要とされる「主体的に考える力」(中教審 第82回総会における答申(H24.8.28))を育むことができるのです。
PBLには様々な訳がありますが、私たちは、「Problem」を「現実問題」と訳しています。
現実の問題を学びの中心に据えることが、多くのPBL的学習効果を生み出す最も重要なポイントだということがわかってきたからです。
教員が用意した課題や問題をプロジェクト型で解決する過程で学ぶ方法は、「Problem-centered Learning」や「Problem-solved Learning」「Project-based Learning」と呼ばれており、正確には目的や方法が異なるようです(Linda Torp&Sara Sage: PROBLEMS AS POSSIBILITIES-Problem-Based Learning for K-16 Education 2nd Edition-,ASCD (2002))。これらは、同じ教育理論から発生しているため混同されることが多いのですが、明確に区別して導入することが、より教育効果を高めると海外の論文(Erik de Graaff and Anette Kolmos :Management of Change , Sense Publishers (2006))にもあり、また、私たちの実践からもわかってきました。
このWEBページが,PBLに対する先入観を見直す一助となり,指導者の先生方にも,学生たちにとっても,少しでもお役に立つことを願っています。

 

PBL

≪参考≫ 2012版富山高専のPBL(PPT資料 5.11MB)

(1) はじめに

学び研では、アメリカの教育団体ASCDから2002年に出版された PROBLEMS AS POSSIBILITIES(Linda Torp&Sara Sage著)がProblem-based Learning(PBL)を概観するために適した文献だと考え、研究会のメンバーで読み解き、高専教育に照らし合わせて検討し合うことで理解を深めています。その要約と2012版富山高専のPBL(PPT資料 5.11MB)の解説をします。

(2) PBLとは

① PBLの定義

② 教育理論

③ PBLの歴史

④ 技術者教育とPBL

⑤ PBLを始める前に

(3) PBLの実践方法